9.gnd meshの作成
鎧や服はnifファイルの中にコリジョンの情報を持っておらず、地面に落としてしまったり捨てたりすると拾えないですし、CTDしたりするとも聞きます。
コリジョンを持っていたら着ることすらできないでしょうけど。
そこで、コリジョン情報を持ったnifファイルを別途用意して対応しているようです。
このnifのことをgnd meshと呼んでます。
今回はヴァニラのgnd meshを改変していきます。
9-1.BSA unpackerでヴァニラのデータを解凍する
さて、まずはヴァニラのgnd mesh(nifファイル)を用意しなくてはなりません。
ヴァニラのメッシュやテクスチャデータは圧縮されてProgram Files\Bethesda Softworks\Oblivion\Data\Oblivion
- Meshes.bsa 等に格納されているため、解凍する必要があります。
そこで、BSA unpackerを使います。
BSAUnpack.exeを起動してください。
図159のような小窓で出てきたと思います。
図159
OPENボタンを押すとSelect archive to openという小窓が出てきますので、Program Files\Bethesda
Softworks\Oblivion\Data\Oblivion - Meshes.bsaを開いてください(図160)。
図160
そうすると、Oblivion - Meshes.bsaに格納されているmeshなどがずらりと表示されます(図161)。
フォルダ名でソートすると探しやすいので、タブにFolder nameが表示されていることを確認してSortボタンを押してください。
そしてmeshes\clothes\lowerclass\11\f\shirt_gnd.nifを探して選択してください。
選択したらExtractボタンを押し、作業用としてこれまで使ってきたworkフォルダに保存してください(図162)。
Extract allボタンを押せば、全てのファイルが解凍されます。
解凍するまで時間が掛かりますので注意ですが、暇な時にでも解凍しておくといいかも知れませんね。
図161
図162
解凍したnifのテクスチャを変更して、gnd meshを作っていきます。
9-2.テクスチャの作成
まず、解凍したshirt_gnd.nifをnifskopeで開いてください(図163)。
赤枠がシャツのデータ、緑枠がコリジョン情報です。
図163
nifファイルはUVマップ情報を持っていますので、それを出力してテクスチャを作っていきましょう。
NiTriShapeDataの上で右クリック>Texture>Export Templateを選択してください(図164)。
図164
すると、小さい小窓が出てきたと思います。 図165ですが、小窓を大きくして表示させてます。
workフォルダにtex.tgaと名前を付けて保存してください。
Sizeは今回256pixelにしました。
図165
余談ですが、NiTriStripsとNiTriShapeDataの違いは知りません。
ただ、以下のようにすれば切り替えることが出来るみたいです。
メッシュを流用したいのに出来ない時などは、下記を試してみると良いかもしれません。
図166 NiTriShapeData > NiTriStrips
図167 NiTriStrips > NiTriShapeData
話を戻して、workに保存したtex.tgaをphotoshopEL(もしくはgimp等)で開いてください。
UVマップが描かれていると思います。
あとは装備品自体のテクスチャ作りと同じですので、好きなように描いてください(図168)。
名札はありませんので、ノーマルマップは透明な画像を用いてください。
凸凹はおろかテカリを表現する箇所もありませんので、サイズはどんなに小さくても構いません。 256でも64でも32でも。
図168
保存は以下のようにしてください。
テクスチャファイル 名前/shirtg.dds 保存形式/DXT1 no alpha Genelate mipmap
ノーマルマップは 名前/shirtg_n.dds 保存形式/DXT5 Genelate mipmap
保存先は、装備品のテクスチャが格納されているフォルダと同じ(Oblivion\Data\Textures\clothes\test)です(図169)。
図169
これでテクスチャが出来ましたので、再びnifskopeでリンク付けを行なってください。
図170のようになったでしょうか。
図170
このnifファイルを装備品と同じフォルダ(Oblivion\Data\Meshes\clothes\test)に格納してください(図171)。
図171
これで、必要なnifファイル、テクスチャファイル、ノーマルマップファイルが揃いました。